
こんにちは、みこまる@MICOMARU_33です♪
私が娘を妊娠している時にかかった妊娠糖尿病についての記事です。
この記事を読んでいる方は、妊娠中に血糖値の検査で引っかかった方が多いと思います。
少しでも安心材料になるといいなと思い、私の体験談を書かせていただきました。この記事に辿り着いてくださって嬉しいです。
妊娠8か月で妊娠糖尿病と診断
経口ブドウ糖負荷試験で血糖値が基準値を超えた
再検査を受けるも引っかかる
妊娠7か月の時に受けたスクリーニング検査で引っかかり、再検査を受けるも引っかかった私。
再検査はスクリーニング検査と同様ですが、糖をスクリーニング検査の50gより多い75g摂取する経口ブドウ糖負荷試験を受けました。食前の血糖値を測ってから炭酸ジュースを1本飲み、1時間後、2時間後の血糖値を測定する検査でした。食前は基準値内、1時間後と2時間後は両方はみだしていました。
基準値の項目をひとつでも超えたら妊娠糖尿病
空腹時血糖値 92mg/dl以上
1時間後の血糖値 180mg/dl以上
2時間後の血糖値 153mg/dl以上
上記のひとつでも当はまっていれば妊娠糖尿病と診断されます。
私の場合は食前90mg/dl、1時間後203mg/dl、2時間後168mg/dlでした。
ちなみに私は入院してインスリン注射をしていたのですが、2時間後に120mg/dl以内におさまるように血糖値をコントロールしなければいけなかったので、治療中はこの負荷試験よりもさらに厳しい条件が課されます。
そもそも妊娠糖尿病って?
妊娠中に血糖値が高くなる病気
通常の糖尿病とは区別される
妊娠中に発見、発症した糖尿病ほどではない軽い糖代謝以上のこと。
分かりやすく言うと糖尿病ほどじゃないけど血糖値が高いから赤ちゃんの成長に影響与えちゃうかもよ?っていう病気です。
具体的には巨大児が生まれたり、妊娠中は血液を赤ちゃんと母親でシェアしている状態なので、産まれた直後に赤ちゃんが低血糖になってしまったり、怖いのは生まれた赤ちゃんが成長する過程の小児期~成人期に肥満やメタボになる可能性があるということ。
診断基準が改訂され以前より厳しくなった
2010年7月に妊娠糖尿病の診断基準が前より厳しくなりました。
薬剤師さんよりインスリンの指導を受けた時に聞いたのですが、厳しくなった理由は、まず母親が家族の食事を管理することが多いため、糖尿病患者を減らす抜本的な取り組みとして妊娠糖尿病患者から指導をしようという流れになったからだということでした。
食生活に問題があると糖尿病患者が増え続けるので妊娠中の女性から基準を厳しくし、旦那さんや子供にも健康的な食生活を提供できるように、ということなのでしょう。
自覚症状は全くない
尿にも糖が出たことはない
7か月まで順調そのものだった妊婦生活
血糖値が高いだけで、自覚症状は全くありません。妊婦検診の時に提出する尿検査でも一度も糖が出たことはありませんでした。
妊娠初期はつわりで辛いこともありましたが、体重の増えも基準値以内、スクリーニング検査を受けるまでは何も問題なく過ごしていました。
自分の服にアリが集まってきた
後から思えばそういえば…!というエピソードがありました。
妊娠糖尿病の検査に引っかかる直前、私は主人と海外旅行に行っていました。
暑い地域にいたので汗をかくことが多く、脱いでまとめていた私の服にアリが集まっていたことがありました。その時はもしかして糖尿病かなー?なんて笑ってましたけど。
なってましたね、妊娠糖尿病…(笑)。
即転院&管理入院になった
周産期医療センターのあるところに転院
紹介状を書いてもらえるのはNICUのある病院一択
テレビドラマ「コウノトリ」でも取り上げられた「周産期医療センター」のある県内で一番大きな病院へ転院となりました。
最初から総合病院で検診を受けていた人は転院しないかもしれませんが、民間の産婦人科だと転院しなくてはならないケースがほとんどだと思います。
私の通っていた産院では選択の余地はなく、NICUの併設されている病院一択でした。
私はそこでようやく、妊娠糖尿病は思っていたより深刻な病気なのだと悟りました。
初診で管理入院を宣告される
転院先の病院に紹介状を持って受診したところ、「入院になります」と速攻の宣告。
病院食のみを食べて血糖値の推移を見て、インスリンが必要なければ3日程度、インスリンが必要だったら自己注射のお勉強もあるので1週間程度、と言われました。
自己血糖値測定の針にビビる
必要になった血糖値測定は1日7回
入院中は、朝食前・朝食2時間後・昼食前・昼食2時間後・夕食前・夕食2時間後・夜間(22時)
というスケジュールで1日7回、血糖値測定を行っていました。
そのほかに検査や胎児の心音確認、栄養指導なども含めると入院中とはいえのんびりしていられる時間はあまりありませんでした。
慣れるまでは怖い
自己血糖値測定は専用の機械を指に当てて、ボタンを押すとガチャンと針が指に軽く刺さり、出てきた血を専用の試験紙に染み込ませて測定します。
私が測定に使っていたのは「アキュチェック・アビバ」という測定器でした。
最初は怖くてボタンを押すのに勇気がいりましたが、慣れると何てことありません。
何回も測定するうちに痛い場所とそうでない場所が自分でわかるようになり、上手になりました。
インスリン注射が必要になった
入院中の食事でも改善されなかった
入院中の食事は、こんなに食べていいのかい?と言わんばかりのてんこ盛りごはんでした(笑)。
全部食べれるなら食べてください、と言われていたので有難く完食していたのですが、そのせいか血糖値は全く基準値に収まらず、インスリン注射が必要になりました。
初めてスクリーニング検査に引っかかった時からごはんを減らしていたので、病院食でたくさん食べられるのが嬉しくて仕方がありませんでした(笑)。
自己注射のお勉強が始まる
自己血糖値測定にプラスして、自己注射のお勉強が始まりました。
「ノボラピッド」という注射薬を処方され、食事の直前に打つことになりました。
血糖値測定の針は見えないようになっているのですが、インスリンの針は自分で取り付けるので見た目もなかなか怖いです(笑)。空気が入らないよう空打ちしたり、注射器と自分の身体両方を消毒するなど工程が多かったので慣れるまで2日くらいかかりました。
インスリン注射は全然痛くない
針の形状的に痛そうな感じがしますが血糖値測定の針のほうがよっぽど痛いです。
注射する場所がおなかなので、痛点が少なくほとんど痛みは感じませんでした。
これも慣れてしまえば簡単でした。
1週間の管理入院を終えて退院
検診と糖尿病外来で通院は多め
ハイリスク妊娠は健康保険が適用される
検診は妊娠8か月の地点で週1回になりました。糖尿病外来も2週間に1回なので通院は結構大変でした。
また、通常より早い段階で週1の通院になるので妊婦検診の補助券が足りなくなります。ですがハイリスク妊娠のため健康保険が使えるので、そこまで膨大な費用はかかりませんでした。
インスリン注射で食事のストレスも減った
この病気になられた方皆さん思うのかもしれませんが、私はまさか自分が妊娠糖尿病になるとは思ってなくて、血糖値の検査に引っかかったことがショックで食事制限をしていました。
しかし管理入院中に食事指導を受けましたが、妊婦なので赤ちゃんのために必要な栄養は摂らないといけないし、食事制限をするのではなくしっかり食べてインスリンを使いましょう、と言ってもらえたのですごく気が楽になりました。
インスリンを使えばいくらでも食べていい、ということではありませんが、適度におやつも食べていました。私はインスリン注射が必要になったケースですが、逆に食べ物へのストレスはインスリンなしでコントロールするより少なかったと思います。
出産時は早めに入院して計画出産
36週で入院、38週で誘発分娩
念のため早めに入院して経過観察
36週になると同時に入院し、主人の仕事の都合を見て誘発分娩を開始する日を選びました。
赤ちゃんは少し大きめだったので38週で産むことに決まりました。
出産を誘発するまで2週間ほどあったのでなかなか長期の入院でした。お風呂もごはんも決まった時間、消灯も9時。なんだか学生時代の合宿を思い出してしまいました。
陣痛促進剤がかなりきつかった
38週の予定の日となり、誘発分娩が始まります。
私の場合は子宮口が全く開いていなく、「ゼロcm」からのスタートとなったのでお産は長い闘いでした。
最初は注射の軽い陣痛促進剤を打ってもらったものの全く効果はなく、助産師さんにも「まだ赤ちゃんがおなかの上のほうにいるよー」と言われ、降りてくる気配すら感じません。陣痛はきてるのに。
点滴タイプの陣痛促進剤を始めたら陣痛がまさにマックスとなり地獄の痛みでした。
陣痛の痛みを数値化する機械をつけていたのですが、1~2分間隔で振り切れており、それが丸2日半続くという人生最大の修羅場でした。
薬で陣痛を起こしているだけなので子宮口も4cm、赤ちゃんもまだまだ降りてこない。
いつ終わるんだろう、というしんどさで「もう切ってください」と何度もお願いしました。
破水もしていたので誘発分娩3日目に、今日産まれなかったら切りましょう、と言われ「今日で終わるんだ、解放されるんだ」という思いでいっぱい。喋る気力もないギリギリの限界でした。
産まれた瞬間小児科の先生に引き渡される
アプガースコアという、産まれたばかりの赤ちゃんの状態を判定するものがあるのですが、我が子は8でした。10が満点で7以下になると軽仮死症なのでギリギリの正常ライン。生まれた瞬間は泣かなく、あれ?…と思いましたが1分もしないうちに泣いたのでほっとしました。
スコアが低かったのは妊娠糖尿病と関係があるかわかりませんが、地域で一番優秀なNICUのある病院で本当に良かったと思います。
また、破水してすぐに帝王切開とならなかったのは、心拍が落ちることもなく子供が頑張ったからだと思います。親のほうはもう切ってくれーと弱腰でしたが子供は強かった。
誘発分娩になる方は日程の調節が幅広くできると安心
結果的に誘発分娩で無事生まれましたが全然下に降りてこず、陣痛だけ長引くという悲惨な分娩でした。
計画分娩の開始をもっと遅らせても大丈夫だけどどうしますか的な話を直前にされたので、(我が家は主人の休みを直前に変更できなかった)日程がいつでも大丈夫ならば赤ちゃんが自力で下に降りてくるのを待ったほうが陣痛のしんどさは少ないと思います。
妊娠糖尿病でこれから出産される方へ
ストレスが一番の大敵
食事制限は辛いけど今だけ
妊娠中は食べたくて食べたくて、産んだらキットカット思いっきり食べるんだ!なんて思ってたのですが、産んだ後はあら不思議、全く食べたいと思わなくなっていました。
今は低糖質(ロカボダイエット)が流行っていてコンビニでもスーパーでも低糖質なスイーツがたくさん売られていますね。
妊娠糖尿病だからといってストレスを溜めて食事制限を極めなくてもよいと思います。
たまには息抜きも必要、低糖質スイーツを1つや2つくらいなら一気に食べても大丈夫ですよ。ストレスを感じた時は血糖値も爆上がりします。
分娩も健康保険が適用される
通常分娩より安いか同じくらい
私の場合は周産期医療センターだったので他の病院と比べると元から少し高く、更に出産時に3週間ほど入院したのでいくらかかるのかとても不安でした。
でも支払いは出産一時給付金(42万円)を使って差額の9万円のみでした。
健康保険が使えなかったら支払いは100万円を超えた計算になります。日本の医療制度に感謝です。
限度額適用認定証を用意しておこう
これはあらかじめ申請しておくことで医療費が高額になっても収入に応じた限度額以上は支払いを免除してもらえる制度です。
最初からまとまったお金を用意しなくてもいいので、後日返金を受けるより便利だと思います。
手続き方法は協会けんぽのホームページに詳しく載っています。
加入している医療保険もチェック
私は結婚と同時に女性特有の病気は通常の2倍保険金がおりる医療保険に加入していました。
入っている医療保険があれば対象になる可能性が高いので調べてみましょう。
また、私の場合は同じ保険会社で管理入院をした時と出産時の入院、両方もらうことができました。
おわりに
長くなってしまいましたが、妊娠糖尿病が発覚し、不安もありいろんな方のブログで情報収集している方も多いと思います。私もその一人でした。
産まれてきた子供は現在問題なく順調に育っています。元気すぎるくらいです。
出産までの間あと少し、可愛い赤ちゃんに会えるのが楽しみですね。
私の経験談が少しでも皆さんの不安を和らげることができたらいいなと思っています。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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2019年11月、現在2歳5か月になった娘はすくすくと成長中です!
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